第二回「北区の読書会」1部 開催しました
第二回「北区の読書会」1部 開催しました
参加メンバーは私と妻と他1名の3名。
まあこの弱小人数は仕方がありません。
これからもぼちぼちやっていきます。
今回の課題図書は『恩讐の彼方に』(菊池寛)。
まずは、私から叩き台を提出。
自己紹介はカットです。
前回2部に参加した方が、今回1部に参加されたからです。
コア参加者確定~、本当にありがとうございます♪
そして、「叩き台」についての簡単な説明を実施。
叩き台は、主催者である私がチェアマンをする上で、どうしても必要とするもの。
これがないと話の取っ掛かりがないことと、話が脱線した時に修正するツールの一つであること。
また、叩き台は3つの要素からなっており、クレーム・データ・ワラントという私の大学生時代に培った主張を説明する手法の一つであること。
市九郎のキャラクター分析から。
claim(主張)として「周囲からの影響に素直である 」と提示しました。
そのdeta(証拠)となるものは作品中の9か所の部分。
warrant(理由づけ)は「dataから、外部環境に非常に左右されやすく、前半部分はお弓の悪の部分に染まり、後半部分は上人の善の部分に染まっているため、いずれにしても素直である」
これに対しての意見としては、
■前半部分は、素直というよりも周囲の影響を受け「自己形成ができていない」というのが妥当。
■後半部分は、素直ではなく、洞穴を掘り始めたら周囲の影響を受けなくなったので「頑固」に映る。
■市九郎は「大胆な人間」である。主人殺し、10人以上殺し、トンネルづくりなど、普通では考えられないことを結構平然とおこなっているところがある。
その後、話はテーマ分析へと移りました。
claimとして「(素直な)人間は周囲の者からの影響によって善にも悪にもなる」を挙げます。
detaとしては3か所。
warrantは「detaから、市九郎の心情や行動の変化を見ると、適当な先導者を人間は必要とすることを描いている」
これに対しての意見としては、
■上記のテーマは腑に落ちない。そこではないのでは?
■テーマは前半部分ではなく、後半部分に存在するはず。
■人知を超えた行い自体は、人を感動させてしまうものである、がテーマでは?
■テーマを表すのはなかなか難しい小説か?
■市九郎、里人、実之助は、大きな転換をしている。そこにテーマが隠されているのではないか?
■唐突に市九郎はお弓から逃げた。若夫婦を殺したのが悪から善への転換のきっかけ。今まで殺してきたことの言い訳が出来なくなっていた。お弓があかん奴だと気づく。お弓と市九郎の価値観のズレが市九郎の中で鮮明になった。
■上人との出会いも市九郎の大きな転換。
■市九郎の一心な洞穴掘り行為は里人の心に信頼という気持ちを呼び起こし、里人(世間)を大きく転換させた。
■実之助も市九郎の一心な洞穴掘り行為によって大きな転換を迎える。
■作者の菊池寛本人が「自然を相手に人知を超えた行いを人間がすることにおいて、仇討などのちっぽけな行為は取るに足らないものだ」というテーマだと語っているが、なんとなく違うのではないか。
■テーマは、人それぞれ見る視点によって変わって構わない。
■「適切な先導者の必要性」をテーマに持ってきたのは、塾の講師であるから、そこに視点が偏った為。
続いて、お弓のキャラクター分析に移りました。
claimは「強欲」
detaは3か所。
warrantは「detaから、金銭欲から経済レベルの高さを追い求めており、他者を思うことに執着心は全くない」
この意見に対して、
■お弓のキャラクター分析自体は意味がないことではないか。
■お弓は人物として描かれているのではなく、「悪の象徴、欲望の象徴」というとらえ方が妥当である。
■上人も人物として描かれているのではなく、「善の象徴」というとらえ方が妥当である。
次に実之助のキャラクター分析です。
claimは「理性的な理由があると行動できる」
detaは3か所。
warrantは「detaから、空虚な旅を数年にもわたり続けてこれたのは、仇打ちと再興という世間から認められていた論理的な理由があったから。また、誓願と短縮というこれもまた理性的に結論づけられる理由により自分の行動を決めている」
この意見に対して、
■実之助はいわゆる普通の人ではないか。
■理性的ではあるが、最後は感情を制御できずに市九郎の偉業に感銘を受けていた。
■実之助は、普通の人であったが、市九郎とともに洞穴掘りをすることで、大きな転換を迎え、善の領域に入っていく。
ここまでで当初の予定であった叩き台を叩くというキャラクターとテーマの分析は終了しました。
三人で問答しながらやって2時間以上かかりました。
さらにここで私からいくつかの疑問点を挙げていきました。
(1)土地の地形からどのように洞穴作りをしているのか?
それについての回答は、
■洞穴掘りは具体的に映像がイメージしずらかった。
(2)その後、市九郎と実之助はどんな関係になったのか?
それについての回答は、
■市九郎は、実之助とともに再び旅に出て、人助けの道を究めていく。
■里人が、市九郎のために地元に寺院を立てて、そこの住職につき、実之助がサポートしていく。
■市九郎亡き後に、実之助は市九郎を継ぐだけの能力を発揮できないのではないか。それが心配。
その他の感想として以下のようなことが遡上に上りました。
■短編30ページほどだったので、当初3時間も話せるのかとおもったが、十分3時間話せるに足る内容の小説だった。
■読書会で話をしているうちにだんだんと理解が深まってくるのを感じた。
■短編30ページほどなのに、体感は100ページ読んだと思えるほど、主人公の人生が過不足なく圧縮されている作品だった。
■市九郎の洞穴掘りは、最終的に般若心経に入っていった。
みっちり3時間話すことができました。
実際には、もっと細かく問答のやり取りがあったわけですが、書ききることはできません。
私が考えている読書会が十分に達成できたと感じました。
この後、お昼ご飯を3人で食べて、そこでは書籍内容ではなく、お互いのパーソナルデータの交換を行いました。
特に、どうやったら読書会のメンバーを集めることができるのか。
どうやら、うちのやっている読書会は敷居が高いイメージがあるようです。
ブログ内容が固いイメージ、課題図書が明治・大正あたりに偏っている、叩き台を使うという手法などが参加に二の足を踏ませる要因となっているのではないかとのこと。
実際に参加してみるとそんなことはないのですが、私はどちらかというと参加者を追い込む形(もちろん、私も参加者から追い込まれます)を望んでいることは確かです。
追い込むという言葉の定義は、否定する・意見を潰すということではなくて、深めるという意味です。
なぜ?どうして?どこらへんが?という問いを投げかけることが深めることにつながると考えています。
頭が疲れるまで読書会で考えること、やってみませんか?
事前に考えをまとめておく必要もありません。
皆で考えながら、あーそうだったのか?そういう考え方があるのか?とその場で気づくことがたくさんあります。
あらかじめ気づいておかなければならないことなんてありませんからね。
参加メンバーは私と妻と他1名の3名。
まあこの弱小人数は仕方がありません。
これからもぼちぼちやっていきます。
今回の課題図書は『恩讐の彼方に』(菊池寛)。
まずは、私から叩き台を提出。
自己紹介はカットです。
前回2部に参加した方が、今回1部に参加されたからです。
コア参加者確定~、本当にありがとうございます♪
そして、「叩き台」についての簡単な説明を実施。
叩き台は、主催者である私がチェアマンをする上で、どうしても必要とするもの。
これがないと話の取っ掛かりがないことと、話が脱線した時に修正するツールの一つであること。
また、叩き台は3つの要素からなっており、クレーム・データ・ワラントという私の大学生時代に培った主張を説明する手法の一つであること。
市九郎のキャラクター分析から。
claim(主張)として「周囲からの影響に素直である 」と提示しました。
そのdeta(証拠)となるものは作品中の9か所の部分。
warrant(理由づけ)は「dataから、外部環境に非常に左右されやすく、前半部分はお弓の悪の部分に染まり、後半部分は上人の善の部分に染まっているため、いずれにしても素直である」
これに対しての意見としては、
■前半部分は、素直というよりも周囲の影響を受け「自己形成ができていない」というのが妥当。
■後半部分は、素直ではなく、洞穴を掘り始めたら周囲の影響を受けなくなったので「頑固」に映る。
■市九郎は「大胆な人間」である。主人殺し、10人以上殺し、トンネルづくりなど、普通では考えられないことを結構平然とおこなっているところがある。
その後、話はテーマ分析へと移りました。
claimとして「(素直な)人間は周囲の者からの影響によって善にも悪にもなる」を挙げます。
detaとしては3か所。
warrantは「detaから、市九郎の心情や行動の変化を見ると、適当な先導者を人間は必要とすることを描いている」
これに対しての意見としては、
■上記のテーマは腑に落ちない。そこではないのでは?
■テーマは前半部分ではなく、後半部分に存在するはず。
■人知を超えた行い自体は、人を感動させてしまうものである、がテーマでは?
■テーマを表すのはなかなか難しい小説か?
■市九郎、里人、実之助は、大きな転換をしている。そこにテーマが隠されているのではないか?
■唐突に市九郎はお弓から逃げた。若夫婦を殺したのが悪から善への転換のきっかけ。今まで殺してきたことの言い訳が出来なくなっていた。お弓があかん奴だと気づく。お弓と市九郎の価値観のズレが市九郎の中で鮮明になった。
■上人との出会いも市九郎の大きな転換。
■市九郎の一心な洞穴掘り行為は里人の心に信頼という気持ちを呼び起こし、里人(世間)を大きく転換させた。
■実之助も市九郎の一心な洞穴掘り行為によって大きな転換を迎える。
■作者の菊池寛本人が「自然を相手に人知を超えた行いを人間がすることにおいて、仇討などのちっぽけな行為は取るに足らないものだ」というテーマだと語っているが、なんとなく違うのではないか。
■テーマは、人それぞれ見る視点によって変わって構わない。
■「適切な先導者の必要性」をテーマに持ってきたのは、塾の講師であるから、そこに視点が偏った為。
続いて、お弓のキャラクター分析に移りました。
claimは「強欲」
detaは3か所。
warrantは「detaから、金銭欲から経済レベルの高さを追い求めており、他者を思うことに執着心は全くない」
この意見に対して、
■お弓のキャラクター分析自体は意味がないことではないか。
■お弓は人物として描かれているのではなく、「悪の象徴、欲望の象徴」というとらえ方が妥当である。
■上人も人物として描かれているのではなく、「善の象徴」というとらえ方が妥当である。
次に実之助のキャラクター分析です。
claimは「理性的な理由があると行動できる」
detaは3か所。
warrantは「detaから、空虚な旅を数年にもわたり続けてこれたのは、仇打ちと再興という世間から認められていた論理的な理由があったから。また、誓願と短縮というこれもまた理性的に結論づけられる理由により自分の行動を決めている」
この意見に対して、
■実之助はいわゆる普通の人ではないか。
■理性的ではあるが、最後は感情を制御できずに市九郎の偉業に感銘を受けていた。
■実之助は、普通の人であったが、市九郎とともに洞穴掘りをすることで、大きな転換を迎え、善の領域に入っていく。
ここまでで当初の予定であった叩き台を叩くというキャラクターとテーマの分析は終了しました。
三人で問答しながらやって2時間以上かかりました。
さらにここで私からいくつかの疑問点を挙げていきました。
(1)土地の地形からどのように洞穴作りをしているのか?
それについての回答は、
■洞穴掘りは具体的に映像がイメージしずらかった。
(2)その後、市九郎と実之助はどんな関係になったのか?
それについての回答は、
■市九郎は、実之助とともに再び旅に出て、人助けの道を究めていく。
■里人が、市九郎のために地元に寺院を立てて、そこの住職につき、実之助がサポートしていく。
■市九郎亡き後に、実之助は市九郎を継ぐだけの能力を発揮できないのではないか。それが心配。
その他の感想として以下のようなことが遡上に上りました。
■短編30ページほどだったので、当初3時間も話せるのかとおもったが、十分3時間話せるに足る内容の小説だった。
■読書会で話をしているうちにだんだんと理解が深まってくるのを感じた。
■短編30ページほどなのに、体感は100ページ読んだと思えるほど、主人公の人生が過不足なく圧縮されている作品だった。
■市九郎の洞穴掘りは、最終的に般若心経に入っていった。
みっちり3時間話すことができました。
実際には、もっと細かく問答のやり取りがあったわけですが、書ききることはできません。
私が考えている読書会が十分に達成できたと感じました。
この後、お昼ご飯を3人で食べて、そこでは書籍内容ではなく、お互いのパーソナルデータの交換を行いました。
特に、どうやったら読書会のメンバーを集めることができるのか。
どうやら、うちのやっている読書会は敷居が高いイメージがあるようです。
ブログ内容が固いイメージ、課題図書が明治・大正あたりに偏っている、叩き台を使うという手法などが参加に二の足を踏ませる要因となっているのではないかとのこと。
実際に参加してみるとそんなことはないのですが、私はどちらかというと参加者を追い込む形(もちろん、私も参加者から追い込まれます)を望んでいることは確かです。
追い込むという言葉の定義は、否定する・意見を潰すということではなくて、深めるという意味です。
なぜ?どうして?どこらへんが?という問いを投げかけることが深めることにつながると考えています。
頭が疲れるまで読書会で考えること、やってみませんか?
事前に考えをまとめておく必要もありません。
皆で考えながら、あーそうだったのか?そういう考え方があるのか?とその場で気づくことがたくさんあります。
あらかじめ気づいておかなければならないことなんてありませんからね。
第一回「北区の読書会」2部 開催しました
第一回「北区の読書会」2部 開催しました
続きまして2部の内容です。
1部(5月31日10:00~13:00)終了後、昼ご飯を食べて14:30~16:30で2部を開催です。
参加者は、私と妻と他1名の合計3名でした。
ご参加いただいた方本当にありがとうございます。
こんな何だかぽっと出てきた読書会の初会合に参加いただけるなんてうれしいこと限りなかったです。
感謝感謝です。
ありがとうございました。
さて、2部の内容ですが、ここでは各自が書籍の紹介を行ないました。
まずは、自己紹介。
私、妻、彼という順です。
氏名・職業・住居地だけ簡単に紹介です。
彼は横浜からわざわざ来てくれました。
SE管理の仕事をしているそうです。
すごい!
続いて、私から書籍の紹介です。
『ザ・ギフティッド』
この書籍を書いたのは、私の先輩の御子息です。
紹介した理由は、記述されている内容と先輩がシンクロするので、そうした経験を話せる書籍はなかなかないと思ったからです。
感銘を受けたのは、
0歳児から徹底的に大人言葉で話しかけること。
脳の回路を早いうちから作ってあげることができるのではないかということでした。
育児休暇を1年間取って、日常の出来事をただ笑っている子供に一方通行に話しまくっていたようです。
次に学校に通うようになって父親が重視したのは、よく物事を観察して、その内容を家族に説明できるような習慣をつけること。
観察は当ブログでも口が酸っぱくなるくらい話していることです。
他にも様々な仕掛けで天才が生まれていく過程を描いているこの書籍は、子育てをする人にとって示唆に富んだものになると思います。
とここまでが私の書籍紹介で、質疑応答に移ります。
■0歳からの知的早期教育を行いすぎて、子供らしさや情緒的な育成は行われているのか?
⇒書籍では知的教育の部分は書いてあるが情緒教育についてはあまり言及されていないからわからない。ただし、書いていないだけで、情緒的な部分の子育てをしていないわけではないと思う。さらに比率としては知的教育の方に偏っているかもしれない。
⇒赤ちゃん言葉をかけることは情緒に良い影響を与えると聞いている。そこから情緒的に問題が発生していくのではないか?
⇒天才は将来まで天才でいられるかどうかが重要。これからの彼がどうなっていくのかに興味がある。
続いて、彼からの書籍紹介です。
『わかりあえないことから』
16歳で自転車を使って世界26か国を旅し、大検に合格した平田オリザ大阪大学教授の書いたエッセイ。
帯にある3名がおススメしていたので良い本である可能性が高いと思って手にした本です。
「わかりあえない」のを前提としてコミュニケーションをするのが人間であるという考え。
日本のコミュニケーションのダブルバインドの問題点やこれからのコミュニケーションのあり方について言及されています。
コミュニケーションの問題は今に始まったことではなく、産業構造が変化したために表面に現れたに過ぎないのでは?と言っています。
コミュニケーションは慣れの問題でもあり、伝えたいという強い思いがコミュニケーションにつながると言及されています。
チンとレンジの表現の違いや「黙る」もコミュニケーションの一つであるのに、コミュニケーションの定義を限定しすぎているという日本の環境が存在しているそうです。
俳優の仕事は、役について研究してから演じるものであるそうで、演劇を自分でやってみたくなりました。
看護師と患者の例で、まず相手の言葉を受け止めるのが優秀な看護師であるそうです。
患者が「痛い」と言ったら「痛いのですね」と返答します。
患者が自分でもどうしようもないことがわかっている不平や不満を言ったら、その不平や不満をオウム返しの様に言って言葉を受け止め共感することが大切です。
とここまでが彼の書籍紹介で、質疑応答に移ります。
■コミュニケーションの問題だけでなく、ありとあらゆる問題は顕在化していなかっただけで昔から今と変わらず一定数存在していたのではないか?
⇒確かにそうした面もあるが、全ての問題がそうだとは限らない。例えば、原発問題は昔はなかった。
■ダブルバインドの問題もやはり産業構造の変化によって顕在化したものなのか?
⇒ダブルバインドは日本の会社などの権力者が都合よく言葉を使っているだけで、産業構造の変化によって顕在化したわけではない。
■優秀な看護師にはどうやってなれるのだろうか?
⇒身内や相性の良い人に対してならば自然と優秀な看護師になれるかもしれないが。。。
■優秀な看護師とは成熟したということか?
⇒自分のできる範囲で相手に尽くす、自分がつぶれない程度に相手のことを考えて行動できるということではないか。
■実際にはできるのにできないと言う人への対応はどうするのか?
⇒それについて今現在悩んでいる。8人の部下にどう対応するべきか?
続いて、妻からの書籍紹介です。
『誰も教えてくれなかった医者のかかり方完全マニュアル』
アトピーは、肌に信号を出さざるを得ないくらいの問題を心に抱えていることを表しています。
カウンセリングによって心の問題をひも解いていくことでアトピーを治すことができるのではないか?と言及しています。
身体の見方を西洋医学と東洋医学の両面から説明しています。
今の医療体制がこのままでいいのかと警鐘を与えています。
パーソナル医療コーディネーターであるおのころ心平。
アトピーで苦しむ人が二人いたら、二人ともに原因が同じであるとは限りません。個別の体質診断をする必要があると述べています。
医者はただの伴奏者であり、治すのは自分で、手助けをするに過ぎませんからそれを念頭に置きなさいと言っています。
態度の悪い医者にかかった場合、どうやってその医者とコミュニケーションをとるかを患者は考えていく必要があると言っています。
とここまでが妻の書籍紹介で、質疑応答に移ります。
■態度の悪い医者というのは町医者なのか?それとも生き死にに関わる癌の医者か?
⇒どちらかと言えば生き死にに関わる方だが、想定しているのは大学病院など大手の医者だろう。
ここまでで丸々2時間かかりました。
ここで打ち切って、彼に今回の読書会の感想を聞きました。
初めて読書会に参加してみたが、楽しかった。
コミュニケーションについての書籍を3人共にだしていたのが印象に残った。
また是非参加したいと思う。
という本当にありがたい言葉をいただきました。
私のこの書籍紹介型読書会の感想は、
■比較的深く書籍の内容に切り込めた。
■参加してくれた彼がとても誠実な人で書籍の内容をきちんと伝えようとしていた。
■1名でも参加してくれて本当によかった。
その後、1時間ばかり3人で色々と近況などを話し込んでました。
いつものように妻とファミレスで食事しながら、今日の反省会。
一応、妻からはとても良い読書会だと思うとお墨付きをもらいました。
ただ、今後の読書会は人数をさらに絞ります。
課題書籍型読書会は、上限3名にします。
私と妻を含めて5名まで。
書籍紹介型読書会は、上限4名にします。
私と妻を含めて6名まで。
今回やってみて、上記人数がこちらが想定した深い内容まで行うことのできる限界です。
また、妻からの提案で、書籍だけでなく、映画や音楽などのジャンルも書籍紹介型読書会で取り上げてもいいのではないかとなりました。
ただしあくまで読書会なので、必ず本は1冊紹介するものとし、それ以外で映画や音楽の紹介もOKという形にします。
次回の読書会に、ご興味のある方は是非ご参加お待ちしております。
続きまして2部の内容です。
1部(5月31日10:00~13:00)終了後、昼ご飯を食べて14:30~16:30で2部を開催です。
参加者は、私と妻と他1名の合計3名でした。
ご参加いただいた方本当にありがとうございます。
こんな何だかぽっと出てきた読書会の初会合に参加いただけるなんてうれしいこと限りなかったです。
感謝感謝です。
ありがとうございました。
さて、2部の内容ですが、ここでは各自が書籍の紹介を行ないました。
まずは、自己紹介。
私、妻、彼という順です。
氏名・職業・住居地だけ簡単に紹介です。
彼は横浜からわざわざ来てくれました。
SE管理の仕事をしているそうです。
すごい!
続いて、私から書籍の紹介です。
『ザ・ギフティッド』
- ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法/扶桑社
- ¥1,404
- Amazon.co.jp
この書籍を書いたのは、私の先輩の御子息です。
紹介した理由は、記述されている内容と先輩がシンクロするので、そうした経験を話せる書籍はなかなかないと思ったからです。
感銘を受けたのは、
0歳児から徹底的に大人言葉で話しかけること。
脳の回路を早いうちから作ってあげることができるのではないかということでした。
育児休暇を1年間取って、日常の出来事をただ笑っている子供に一方通行に話しまくっていたようです。
次に学校に通うようになって父親が重視したのは、よく物事を観察して、その内容を家族に説明できるような習慣をつけること。
観察は当ブログでも口が酸っぱくなるくらい話していることです。
他にも様々な仕掛けで天才が生まれていく過程を描いているこの書籍は、子育てをする人にとって示唆に富んだものになると思います。
とここまでが私の書籍紹介で、質疑応答に移ります。
■0歳からの知的早期教育を行いすぎて、子供らしさや情緒的な育成は行われているのか?
⇒書籍では知的教育の部分は書いてあるが情緒教育についてはあまり言及されていないからわからない。ただし、書いていないだけで、情緒的な部分の子育てをしていないわけではないと思う。さらに比率としては知的教育の方に偏っているかもしれない。
⇒赤ちゃん言葉をかけることは情緒に良い影響を与えると聞いている。そこから情緒的に問題が発生していくのではないか?
⇒天才は将来まで天才でいられるかどうかが重要。これからの彼がどうなっていくのかに興味がある。
続いて、彼からの書籍紹介です。
『わかりあえないことから』
- わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)/講談社
- ¥799
- Amazon.co.jp
16歳で自転車を使って世界26か国を旅し、大検に合格した平田オリザ大阪大学教授の書いたエッセイ。
帯にある3名がおススメしていたので良い本である可能性が高いと思って手にした本です。
「わかりあえない」のを前提としてコミュニケーションをするのが人間であるという考え。
日本のコミュニケーションのダブルバインドの問題点やこれからのコミュニケーションのあり方について言及されています。
コミュニケーションの問題は今に始まったことではなく、産業構造が変化したために表面に現れたに過ぎないのでは?と言っています。
コミュニケーションは慣れの問題でもあり、伝えたいという強い思いがコミュニケーションにつながると言及されています。
チンとレンジの表現の違いや「黙る」もコミュニケーションの一つであるのに、コミュニケーションの定義を限定しすぎているという日本の環境が存在しているそうです。
俳優の仕事は、役について研究してから演じるものであるそうで、演劇を自分でやってみたくなりました。
看護師と患者の例で、まず相手の言葉を受け止めるのが優秀な看護師であるそうです。
患者が「痛い」と言ったら「痛いのですね」と返答します。
患者が自分でもどうしようもないことがわかっている不平や不満を言ったら、その不平や不満をオウム返しの様に言って言葉を受け止め共感することが大切です。
とここまでが彼の書籍紹介で、質疑応答に移ります。
■コミュニケーションの問題だけでなく、ありとあらゆる問題は顕在化していなかっただけで昔から今と変わらず一定数存在していたのではないか?
⇒確かにそうした面もあるが、全ての問題がそうだとは限らない。例えば、原発問題は昔はなかった。
■ダブルバインドの問題もやはり産業構造の変化によって顕在化したものなのか?
⇒ダブルバインドは日本の会社などの権力者が都合よく言葉を使っているだけで、産業構造の変化によって顕在化したわけではない。
■優秀な看護師にはどうやってなれるのだろうか?
⇒身内や相性の良い人に対してならば自然と優秀な看護師になれるかもしれないが。。。
■優秀な看護師とは成熟したということか?
⇒自分のできる範囲で相手に尽くす、自分がつぶれない程度に相手のことを考えて行動できるということではないか。
■実際にはできるのにできないと言う人への対応はどうするのか?
⇒それについて今現在悩んでいる。8人の部下にどう対応するべきか?
続いて、妻からの書籍紹介です。
『誰も教えてくれなかった医者のかかり方完全マニュアル』
- 誰も教えてくれなかった医者のかかり方完全マニュアル/アスコム
- ¥1,404
- Amazon.co.jp
アトピーは、肌に信号を出さざるを得ないくらいの問題を心に抱えていることを表しています。
カウンセリングによって心の問題をひも解いていくことでアトピーを治すことができるのではないか?と言及しています。
身体の見方を西洋医学と東洋医学の両面から説明しています。
今の医療体制がこのままでいいのかと警鐘を与えています。
パーソナル医療コーディネーターであるおのころ心平。
アトピーで苦しむ人が二人いたら、二人ともに原因が同じであるとは限りません。個別の体質診断をする必要があると述べています。
医者はただの伴奏者であり、治すのは自分で、手助けをするに過ぎませんからそれを念頭に置きなさいと言っています。
態度の悪い医者にかかった場合、どうやってその医者とコミュニケーションをとるかを患者は考えていく必要があると言っています。
とここまでが妻の書籍紹介で、質疑応答に移ります。
■態度の悪い医者というのは町医者なのか?それとも生き死にに関わる癌の医者か?
⇒どちらかと言えば生き死にに関わる方だが、想定しているのは大学病院など大手の医者だろう。
ここまでで丸々2時間かかりました。
ここで打ち切って、彼に今回の読書会の感想を聞きました。
初めて読書会に参加してみたが、楽しかった。
コミュニケーションについての書籍を3人共にだしていたのが印象に残った。
また是非参加したいと思う。
という本当にありがたい言葉をいただきました。
私のこの書籍紹介型読書会の感想は、
■比較的深く書籍の内容に切り込めた。
■参加してくれた彼がとても誠実な人で書籍の内容をきちんと伝えようとしていた。
■1名でも参加してくれて本当によかった。
その後、1時間ばかり3人で色々と近況などを話し込んでました。
いつものように妻とファミレスで食事しながら、今日の反省会。
一応、妻からはとても良い読書会だと思うとお墨付きをもらいました。
ただ、今後の読書会は人数をさらに絞ります。
課題書籍型読書会は、上限3名にします。
私と妻を含めて5名まで。
書籍紹介型読書会は、上限4名にします。
私と妻を含めて6名まで。
今回やってみて、上記人数がこちらが想定した深い内容まで行うことのできる限界です。
また、妻からの提案で、書籍だけでなく、映画や音楽などのジャンルも書籍紹介型読書会で取り上げてもいいのではないかとなりました。
ただしあくまで読書会なので、必ず本は1冊紹介するものとし、それ以外で映画や音楽の紹介もOKという形にします。
次回の読書会に、ご興味のある方は是非ご参加お待ちしております。
第一回「北区の読書会」1部 開催しました
第一回「北区の読書会」1部 開催しました
独自で課題図書型読書会と書籍紹介型読書会を月1回最終日曜日に開催することにしました。
その初会合を5月31日に実施しましたので、その様子を。
課題図書型読書会10:00~13:00の3時間です。
参加メンバーは私と妻の2名。
まあこの弱小人数は仕方がありません。
これからぼちぼちやっていきます。
でも、読書会はきっちりとやりました。
今回の課題図書は『野菊の墓』(伊藤左千夫)。
まずは私から叩き台を提出。
政夫のキャラクター分析から。
claim(主張)として、「相手の立場を考えて行動できる」と提示しました。
そのdeta(証拠)となるものは作品中の15か所の部分。
warrant(理由づけ)として、「detaから民子、自分の母、お増、民子の実家、その他の人のことを 常に考えて行動する姿勢が見て取れる。お増へあげるアックリを採る、民子に手紙を渡すときの一言、民子の家に行かない、自分が泣かない、母親や民子の実家 の人たちをなじらない、母親の様子が落ち着いたら自ら学校へ行くといった行動も思考に合致している。」
これに対しての意見としては、
■13歳で大人なのはすごい。
■周りの大人たちよりも大人である。
■政夫は、すごくつらいはず。
■次男でこれだけ大人。だからこそすごい。
■大人なのは父が亡くなったからか?父親の性質を受け継いでいる。じゃあ、長男は?
■なぜ政夫はこの恋の回想をしているのか?引きずっているのではないか?
■感情制御力も強い。
その後、話はテーマ分析へと移りました。
claimとして、「余儀なき恋」を挙げます。
detaとしては1か所。
「民子は余儀なき結婚をして遂に世を去り、僕は余儀なき結婚をして長らえている。」
warrantとして、「大人の体面による理性的な恋(民子と政夫のおのおのの余儀なき結婚)であっても直情の恋(恥ずかしさ、やるせなさ、いとおしさ、一途さ)であっても、いずれにしても自分の力ではどうすることもまかり通らないのが人生である。」
これに対しての意見としては、
■純粋さ、ファンタジーを作者は伝えたかっただけではないか?
■自分の過失を懺悔することで自分の為に涙を流すのが人間。人間のエゴを描きたかったのではないか?
■民子の父親は自分たちのエゴをわかっている。
■打ちひしがれている家族は、政夫に謝罪することで救われたがっている。
■政夫以外の周囲は、勝手な人ばかり。
■自分たちが民子を殺してしまったのだという思いが母や民子の家族にはある。
■政夫と民子の間の噂があったから、民子が危篤の時でも、政夫に知らせなかった。実家に対して失礼と考えた。
■兄嫁以外は良い人たちの印象がある。
■兄嫁はどんな性格なのか?民子が死んでどう思っているのか?
続いて、政夫の母のキャラクター分析に移りました。
claimは、「責任感が強い」
detaは、4か所。
warrantは、「detaから周りの目や民子や政夫に対して自責の念を持っている。周囲から求められている自分の役割を全うしなければならないという気持ちから政夫や民子を説得する。その自分の役割が民子や政夫を苦しめてしまったという自責の念を抱えている。」
この意見に対して、
■お増を同席させて意見を求めるのだから公平な人である。
■お増を同席させたのは、自分側に回るだろうという考えがあって公平さから出たものではない。
■お増の言い分をきちんと受け入れた。
■絵にかいたような母親だ。
次に民子のキャラクター分析です。
claimは、「周りに対する感謝の念が強い」
detaは、4か所。
warrantは、「detaから政夫の母親や太陽に対して感謝の念を持ち、それを実践している。政夫の母親をなじることもなく言われた通りのことをして、どうしてもできない場合でも自分から面と向かってできないとは言わない。」
この意見に対して、
■民子はおとなしい子では決してない。
■自分の気持ちに正直である。
■思ったことをきちんと話しているが、強く最後まで説得する気はない。
■粗野ではなく、可憐で、優しくて、品格があり、嫌味や憎らしいところがないと政夫が言っている。
■嫁ぎ先で亡くなったのなら、政夫からの手紙を握っているのはどうなのだろうか?かなり腹の座ったやつでは?
■民子が握っていた手紙が、周囲の人間たちにはかなりのショックを与えた。
ここまでで当初の予定であった叩き台を叩くというキャラクターとテーマの分析は終了しました。
二人で問答しながらやって2時間かかりました。
さらにここで私からいくつかの疑問点を挙げていきました。
(1)2歳年上の従姉妹との結婚はそんなにタブーなことなのか?
それについての回答は、
■政夫は学問を学んでいるので、25歳位まで結婚しないのではないか?そうすると民子は27歳になってしまい、子供を産む年齢ではない。
■政夫が独り立ちした時に政夫と民子が好き通しでいるとは限らない。そうすると民子の年齢は不利である。
(2)竜胆のような人とはどんな人か?
それについての回答は、
■花言葉や性質から、誠実・正義・あなたの悲しみに寄り添う。
■誠実・正義は政夫の性格として的確。
■あなたの悲しみに寄り添うという意味を念頭に置いて、民子との未来を暗示させることを考えて書いたとしたら素晴らしい表現。
(3)P30の4「つまらないものですけれど何とかかとか分けてやってますが、又政夫さんの様に情深くされると。。。」はいったいどういう意味か?
それについての回答は、
■お増に政夫が優しくすると、民子はなんとか気持ちを整理しているが、そんな感情は政夫にとってはつまらぬものと思っているだろうけれども、嫉妬してしまう。
(4)お増が民子の気持ちを代弁したにもかかわらず、政夫の母親は民子の気持ちになぜ深く気づかなかったのか?
それについての回答は、
■小言を言われてから、民子が政夫大好きオーラを出さないように気をつけていた。
■大好きオーラが出る前にすでに別れさせられていた。
■兄弟姉妹のようなイメージが周囲の人たちの間にはあった。
■政夫は民子を姉と思っていたが、母親からの小言で初めて民子を女性として意識した。
■親族会議で、政夫の母親はかなり追及を受けたのでは?
■政夫と民子の関係が深くなることに対して良くないという周囲の理屈つきの圧力に母親が負けた。
■政夫の余儀なき結婚は、周囲には悟らせていない可能性があり、現在の政夫は幸せであるとみな認識している。
その他、伊藤左千夫の表現の美しさに私は言及しました。
妻の読書会の感想は、叩き台があってわかりやすかった。
3時間話すには短編過ぎたかと最初は思っていたが、人数がもっといれば十分短編で3時間はできる。
今日の『野菊の墓』は二人で3時間でほぼすべてを話しつくした感じがあった。
私の感想は、
■人によって同じシーンでも感想が異なるということを再認識できました。
■同じ部分に焦点を当てて話をしていくと、もやもやしていた自分の考えがまとまっていくのがわかりました。
■一人で読んでいたときには気づかなかったことに人と話していると気づくことがありました。
■ほぼ想定通りの読書会が出来ましたが妻と二人だったから。
■深くまで話せる読書会は面白いです。
もし、読書会にご興味がありましたらメッセージなど下さいませ。
東京都の北区で開催しております。
明日は第2部の内容を記事UPします。
独自で課題図書型読書会と書籍紹介型読書会を月1回最終日曜日に開催することにしました。
その初会合を5月31日に実施しましたので、その様子を。
課題図書型読書会10:00~13:00の3時間です。
参加メンバーは私と妻の2名。
まあこの弱小人数は仕方がありません。
これからぼちぼちやっていきます。
でも、読書会はきっちりとやりました。
今回の課題図書は『野菊の墓』(伊藤左千夫)。
まずは私から叩き台を提出。
政夫のキャラクター分析から。
claim(主張)として、「相手の立場を考えて行動できる」と提示しました。
そのdeta(証拠)となるものは作品中の15か所の部分。
warrant(理由づけ)として、「detaから民子、自分の母、お増、民子の実家、その他の人のことを 常に考えて行動する姿勢が見て取れる。お増へあげるアックリを採る、民子に手紙を渡すときの一言、民子の家に行かない、自分が泣かない、母親や民子の実家 の人たちをなじらない、母親の様子が落ち着いたら自ら学校へ行くといった行動も思考に合致している。」
これに対しての意見としては、
■13歳で大人なのはすごい。
■周りの大人たちよりも大人である。
■政夫は、すごくつらいはず。
■次男でこれだけ大人。だからこそすごい。
■大人なのは父が亡くなったからか?父親の性質を受け継いでいる。じゃあ、長男は?
■なぜ政夫はこの恋の回想をしているのか?引きずっているのではないか?
■感情制御力も強い。
その後、話はテーマ分析へと移りました。
claimとして、「余儀なき恋」を挙げます。
detaとしては1か所。
「民子は余儀なき結婚をして遂に世を去り、僕は余儀なき結婚をして長らえている。」
warrantとして、「大人の体面による理性的な恋(民子と政夫のおのおのの余儀なき結婚)であっても直情の恋(恥ずかしさ、やるせなさ、いとおしさ、一途さ)であっても、いずれにしても自分の力ではどうすることもまかり通らないのが人生である。」
これに対しての意見としては、
■純粋さ、ファンタジーを作者は伝えたかっただけではないか?
■自分の過失を懺悔することで自分の為に涙を流すのが人間。人間のエゴを描きたかったのではないか?
■民子の父親は自分たちのエゴをわかっている。
■打ちひしがれている家族は、政夫に謝罪することで救われたがっている。
■政夫以外の周囲は、勝手な人ばかり。
■自分たちが民子を殺してしまったのだという思いが母や民子の家族にはある。
■政夫と民子の間の噂があったから、民子が危篤の時でも、政夫に知らせなかった。実家に対して失礼と考えた。
■兄嫁以外は良い人たちの印象がある。
■兄嫁はどんな性格なのか?民子が死んでどう思っているのか?
続いて、政夫の母のキャラクター分析に移りました。
claimは、「責任感が強い」
detaは、4か所。
warrantは、「detaから周りの目や民子や政夫に対して自責の念を持っている。周囲から求められている自分の役割を全うしなければならないという気持ちから政夫や民子を説得する。その自分の役割が民子や政夫を苦しめてしまったという自責の念を抱えている。」
この意見に対して、
■お増を同席させて意見を求めるのだから公平な人である。
■お増を同席させたのは、自分側に回るだろうという考えがあって公平さから出たものではない。
■お増の言い分をきちんと受け入れた。
■絵にかいたような母親だ。
次に民子のキャラクター分析です。
claimは、「周りに対する感謝の念が強い」
detaは、4か所。
warrantは、「detaから政夫の母親や太陽に対して感謝の念を持ち、それを実践している。政夫の母親をなじることもなく言われた通りのことをして、どうしてもできない場合でも自分から面と向かってできないとは言わない。」
この意見に対して、
■民子はおとなしい子では決してない。
■自分の気持ちに正直である。
■思ったことをきちんと話しているが、強く最後まで説得する気はない。
■粗野ではなく、可憐で、優しくて、品格があり、嫌味や憎らしいところがないと政夫が言っている。
■嫁ぎ先で亡くなったのなら、政夫からの手紙を握っているのはどうなのだろうか?かなり腹の座ったやつでは?
■民子が握っていた手紙が、周囲の人間たちにはかなりのショックを与えた。
ここまでで当初の予定であった叩き台を叩くというキャラクターとテーマの分析は終了しました。
二人で問答しながらやって2時間かかりました。
さらにここで私からいくつかの疑問点を挙げていきました。
(1)2歳年上の従姉妹との結婚はそんなにタブーなことなのか?
それについての回答は、
■政夫は学問を学んでいるので、25歳位まで結婚しないのではないか?そうすると民子は27歳になってしまい、子供を産む年齢ではない。
■政夫が独り立ちした時に政夫と民子が好き通しでいるとは限らない。そうすると民子の年齢は不利である。
(2)竜胆のような人とはどんな人か?
それについての回答は、
■花言葉や性質から、誠実・正義・あなたの悲しみに寄り添う。
■誠実・正義は政夫の性格として的確。
■あなたの悲しみに寄り添うという意味を念頭に置いて、民子との未来を暗示させることを考えて書いたとしたら素晴らしい表現。
(3)P30の4「つまらないものですけれど何とかかとか分けてやってますが、又政夫さんの様に情深くされると。。。」はいったいどういう意味か?
それについての回答は、
■お増に政夫が優しくすると、民子はなんとか気持ちを整理しているが、そんな感情は政夫にとってはつまらぬものと思っているだろうけれども、嫉妬してしまう。
(4)お増が民子の気持ちを代弁したにもかかわらず、政夫の母親は民子の気持ちになぜ深く気づかなかったのか?
それについての回答は、
■小言を言われてから、民子が政夫大好きオーラを出さないように気をつけていた。
■大好きオーラが出る前にすでに別れさせられていた。
■兄弟姉妹のようなイメージが周囲の人たちの間にはあった。
■政夫は民子を姉と思っていたが、母親からの小言で初めて民子を女性として意識した。
■親族会議で、政夫の母親はかなり追及を受けたのでは?
■政夫と民子の関係が深くなることに対して良くないという周囲の理屈つきの圧力に母親が負けた。
■政夫の余儀なき結婚は、周囲には悟らせていない可能性があり、現在の政夫は幸せであるとみな認識している。
その他、伊藤左千夫の表現の美しさに私は言及しました。
妻の読書会の感想は、叩き台があってわかりやすかった。
3時間話すには短編過ぎたかと最初は思っていたが、人数がもっといれば十分短編で3時間はできる。
今日の『野菊の墓』は二人で3時間でほぼすべてを話しつくした感じがあった。
私の感想は、
■人によって同じシーンでも感想が異なるということを再認識できました。
■同じ部分に焦点を当てて話をしていくと、もやもやしていた自分の考えがまとまっていくのがわかりました。
■一人で読んでいたときには気づかなかったことに人と話していると気づくことがありました。
■ほぼ想定通りの読書会が出来ましたが妻と二人だったから。
■深くまで話せる読書会は面白いです。
もし、読書会にご興味がありましたらメッセージなど下さいませ。
東京都の北区で開催しております。
明日は第2部の内容を記事UPします。
課題図書型 読書会に参加してきました(3回目)
課題図書型 読書会に参加してきました(3回目)
5/10(日)午後3:00~5:00 課題図書『行人 』(夏目漱石)
参加人数は36名で3チームに分かれて実施です。
場所は四谷のルノアール3階会議室です。
主催は 東京読書会 です。
今までの2回は、各自が好きな本を紹介し合う形の読書会でしたが、今回は初めて課題図書のある読書会に夫婦で行ってきました。
新潮文庫の『行人』を2回通しで読み、もう2回飛ばし読みをして参加しました。
私と妻は違う班になりました。
私は主催者と同じ班で13名いました。
まずは、自己紹介から。
ネームカードを自分の前に置いて、名前・やっていること・好きな作家を話します。
課題図書がある読書会の進め方を知るというのが目的でしたので、私が発言したのは1回だけでした。
皆さんの話した内容をただひたすら書記していました。
主催者の方が進行するわけですが、お一人女性の方が進行を円滑に進める役割を担っているようです。
まずは一通り読んでみた感想を聞いていきます。
大まかな感想は以下でした。
■何が言いたいのかわからない。
■感動して泣いた。
■読んでいて楽しかった。
■筆力がさすがである。
■読みどころや感動するところがわからない。
■一郎にいらいらした。
■1章は楽しかったが、最終的にはあまり好きじゃない。
■最後は投げ出された感じがした。
■一つ一つの情景描写が細かい。
■一郎の感情的なところは人ごとではないと思った。
■人物のキャラクターが面白かった。
ここまでで、約1時間ほど経過していました。
続いて、主催者の方から3つの疑問が投げかけられます。
また、ある女性からも1つの疑問が出ました。
1.一郎は最後どうなるのだろうか?(主催者から)
回答としては、
■発狂する
■病死する
■自殺する
■宗教に入る
■悟る
2.一郎を救うにはどうすれば良いか?(主催者から)
回答としては、
■Hさんが近くにいてあげれば良い
■一郎を叱ってくれる人がいれば良い
■嫂が感情を兄にむき出して行けば良い
■独りで自然の中に住む
■軍隊に入る
■身体を動かす
■農業をする
■心理カウンセリングを受ける
3.夏目漱石の作品の魅力はどこにあるのか?(女性から)
回答としては、
■初期作品はユーモアがあって話も面白い。
■「我輩は猫である」は言葉の渦に巻き込まれる。
■中期以降の作品は文体も変化している。
■「明暗」の文章の緊張感が良い。
4.直は二郎に気が合ったのか?直が一人で二郎の下宿に来たのはなぜか?(主催者から)
回答としては、
■二郎を誘惑しに来た。
■ストレス解消のために来た。
■誘惑に二郎が乗らないことを分かっていて誘惑した。
ここまでで終了15分前くらいになりました。
最後に、年を取ってくると、あるいは年を取ってから大病すると、神の存在を感じるように人間はなってくるのではないかという話になりました。
ある女性の方で、自身の父親が一郎に似ているというお話がありました。
英米文学者で気むずかしだったそうですが、晩年は創作物をして精神の均衡を保っていたのではないかということでした。
晩年に病気になって、神は見守ってくれているということを言い出したとおっしゃっていました。
今回の読書会に参加して思ったのは、
■13名のメンバーで行なうと発言がどうしても浅くなる。
■話す人が偏る。
■命題をどう提示するかはチェアマンの腕次第。
■話を拾ったり深めたりするのもチェアマンの腕次第。
■2時間は短すぎる。
■話し合うのには叩き台が必要ではないか。
■深いところまで読み込んでいる人が発言できず、欲求不満状態で終わってしまうのではないか。
読書会終了後に懇親会が開かれましたが、私たち夫婦は参加しませんでした。
実を言うと、全3回の読書会ともに私は胃が痛くて。。。
1回目は前半ずっと、2回目は後半ずっと、3回目に至っては通しで胃がしくしく痛かったんです。
初対面の人が沢山いると緊張するからなのか。。。精神的に弱いんですねー。
読書会後、夫婦で近くの喫茶店に入って、それぞれの班の様子を1時間ほど話しました。
さらに場所を変えて夕食を取りながら、『行人』の内容や読書会の進め方について2時間ほど話しました。
最後に自宅近くのファミレスでドリンクバーを頼み、『行人』の内容や参加者の意見について3時間ほど話しました。
二人とも読書会だけでは欲求不満状態だったことがわかります。
というか、読書会で話すよりも妻と二人で話していた方が圧倒的に楽しい♪
読書会の参加。。。これからどうしましょうねえ。
5/10(日)午後3:00~5:00 課題図書『行人 』(夏目漱石)
参加人数は36名で3チームに分かれて実施です。
場所は四谷のルノアール3階会議室です。
主催は 東京読書会 です。
今までの2回は、各自が好きな本を紹介し合う形の読書会でしたが、今回は初めて課題図書のある読書会に夫婦で行ってきました。
新潮文庫の『行人』を2回通しで読み、もう2回飛ばし読みをして参加しました。
私と妻は違う班になりました。
私は主催者と同じ班で13名いました。
まずは、自己紹介から。
ネームカードを自分の前に置いて、名前・やっていること・好きな作家を話します。
課題図書がある読書会の進め方を知るというのが目的でしたので、私が発言したのは1回だけでした。
皆さんの話した内容をただひたすら書記していました。
主催者の方が進行するわけですが、お一人女性の方が進行を円滑に進める役割を担っているようです。
まずは一通り読んでみた感想を聞いていきます。
大まかな感想は以下でした。
■何が言いたいのかわからない。
■感動して泣いた。
■読んでいて楽しかった。
■筆力がさすがである。
■読みどころや感動するところがわからない。
■一郎にいらいらした。
■1章は楽しかったが、最終的にはあまり好きじゃない。
■最後は投げ出された感じがした。
■一つ一つの情景描写が細かい。
■一郎の感情的なところは人ごとではないと思った。
■人物のキャラクターが面白かった。
ここまでで、約1時間ほど経過していました。
続いて、主催者の方から3つの疑問が投げかけられます。
また、ある女性からも1つの疑問が出ました。
1.一郎は最後どうなるのだろうか?(主催者から)
回答としては、
■発狂する
■病死する
■自殺する
■宗教に入る
■悟る
2.一郎を救うにはどうすれば良いか?(主催者から)
回答としては、
■Hさんが近くにいてあげれば良い
■一郎を叱ってくれる人がいれば良い
■嫂が感情を兄にむき出して行けば良い
■独りで自然の中に住む
■軍隊に入る
■身体を動かす
■農業をする
■心理カウンセリングを受ける
3.夏目漱石の作品の魅力はどこにあるのか?(女性から)
回答としては、
■初期作品はユーモアがあって話も面白い。
■「我輩は猫である」は言葉の渦に巻き込まれる。
■中期以降の作品は文体も変化している。
■「明暗」の文章の緊張感が良い。
4.直は二郎に気が合ったのか?直が一人で二郎の下宿に来たのはなぜか?(主催者から)
回答としては、
■二郎を誘惑しに来た。
■ストレス解消のために来た。
■誘惑に二郎が乗らないことを分かっていて誘惑した。
ここまでで終了15分前くらいになりました。
最後に、年を取ってくると、あるいは年を取ってから大病すると、神の存在を感じるように人間はなってくるのではないかという話になりました。
ある女性の方で、自身の父親が一郎に似ているというお話がありました。
英米文学者で気むずかしだったそうですが、晩年は創作物をして精神の均衡を保っていたのではないかということでした。
晩年に病気になって、神は見守ってくれているということを言い出したとおっしゃっていました。
今回の読書会に参加して思ったのは、
■13名のメンバーで行なうと発言がどうしても浅くなる。
■話す人が偏る。
■命題をどう提示するかはチェアマンの腕次第。
■話を拾ったり深めたりするのもチェアマンの腕次第。
■2時間は短すぎる。
■話し合うのには叩き台が必要ではないか。
■深いところまで読み込んでいる人が発言できず、欲求不満状態で終わってしまうのではないか。
読書会終了後に懇親会が開かれましたが、私たち夫婦は参加しませんでした。
実を言うと、全3回の読書会ともに私は胃が痛くて。。。
1回目は前半ずっと、2回目は後半ずっと、3回目に至っては通しで胃がしくしく痛かったんです。
初対面の人が沢山いると緊張するからなのか。。。精神的に弱いんですねー。
読書会後、夫婦で近くの喫茶店に入って、それぞれの班の様子を1時間ほど話しました。
さらに場所を変えて夕食を取りながら、『行人』の内容や読書会の進め方について2時間ほど話しました。
最後に自宅近くのファミレスでドリンクバーを頼み、『行人』の内容や参加者の意見について3時間ほど話しました。
二人とも読書会だけでは欲求不満状態だったことがわかります。
というか、読書会で話すよりも妻と二人で話していた方が圧倒的に楽しい♪
読書会の参加。。。これからどうしましょうねえ。
読書会2回目参加しました
読書会2回目参加しました
4/29(水)読書会に再び夫婦で参加しました。
今回は 読み人交差点 という読書会です。
場所は大崎のカフェで、10:00~12:00に実施です。
参加人数は19人と多く、3班に分かれての開催でした。
いろいろな読書会があり、それぞれ違いがあるのかないのかを確かめたいという気持ちもあってこちらの読書会を選びました。
今回も自己紹介から入ります。
渡された紙に名前、出身・住まい、趣味・活動を書き込みます。
それを参加者に見えるようにして自己紹介します。
私が参加した班は、私と妻を含めて6名でした。
そのうち、4名が初参加。
1名が主催者。
1名が常連さんでした。
本の紹介に入ります。
まずは主催者の方から
①『岩合光昭×ねこ旅』
世界の猫を撮影した写真集です。
日本もありますが、主に海外の猫を撮影しているので、海外の町並みも同時に見ることができます。
猫の写真を見ることが非日常につながり、癒やされると話されていました。
続いて、居合いを趣味としている女性から
②『ダンジョニ飯1』
ゲーム的要素のあるマンガです。
主人公たちがゲーム内のモンスターを食べるという今までにない画期的な戦いだそうです。
レシピや栄養学についても書かれていて現実の調理法に応用できると話されていました。
続いて、ヨガ教室の講師の女性から
③『北緯14度』
アフリカの国セネガルを旅した2ヶ月間を描写したエッセイです。
太鼓奏者に会いに行く目的でしたが、セネガルの生活を綴るお話がメインだそうです。
続いて、私の番でした。
『妻を看取る日 』を紹介しました。
続いて、私の妻の番でした。
前回の読書会と同様に『好きになる免疫学』を紹介しました。
続いて、WEBデザイナーの男性から
⑥『思いのままに人をあやつる心理学』
交渉ごとに使える心理学を描いたマンガです。
ノンバーバルコミュニケーションなどの心理術について物語を進めながら解説しているそうです。
実践的に使えることが沢山あると話されていました。
ここまでで1時間20分ほど経過していました。
その後、主催者から席替えを実施しましょうと言われました。
メンバーのシャッフルですね。
前回からメンバーの入れ替えをくじ引きで行ない始めたそうです。
ここで私と妻は別の班に分かれました。
私の次の班は6名グループで、初参加は2名です。
居合いを趣味としている女性と同じ班になりました。
自己紹介と本の紹介をここでは同時に行ないました。
まずは、男性から
①『記者たちは海に向かった』
福島原発を取材した新聞社のノンフィクションです。
続いて、女性から
②『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』
松下幸之助さんが書かれた自己啓発本です。
続いて、女性から
③『何者』
大学生の就職活動を題材にした小説です。
心理戦の描写が緻密で面白いとのことでした。
続いて、私。
続いて、居合いの女性から2つ目のオススメ本の紹介です。
⑤『大宇宙の魔女』
SF小説で、太陽系を渡り歩く無法者の話だそうです。
続いて、女性から
⑥台湾のたびしおり
台湾旅行のガイドブックです。
この班での時間は短く、本について深く話すことはできませんでした。
その後、お昼ご飯をみんなで食べましょうということになりました。
私と妻は、居合いの女性と妻が一緒だった班の男性と4人テーブルに着席しました。
そこではプライベートなところについて情報を交換し合うという感じでした。
今回の読書会、夫婦での参加は初めてだそうです。
また、堅苦しくなく緩い感じで読書会はいつも進めているとのこと。
マンガや写真集の紹介もありで、いろいろな本が出てくるのが面白いのではないかということでした。
前回参加の読書会と比べると、主催者のカラーによって読書会の進め方や雰囲気は違うものなのだなと感じました。
2回参加しての率直な私の感想ですが、時間が短いのと話し合いが散漫になる点が気にかかりました。
これを解消するには、課題本を扱っている読書会に参加することかなと思います。
よって、次回は課題図書のある読書会に参加する予定です。
4/29(水)読書会に再び夫婦で参加しました。
今回は 読み人交差点 という読書会です。
場所は大崎のカフェで、10:00~12:00に実施です。
参加人数は19人と多く、3班に分かれての開催でした。
いろいろな読書会があり、それぞれ違いがあるのかないのかを確かめたいという気持ちもあってこちらの読書会を選びました。
今回も自己紹介から入ります。
渡された紙に名前、出身・住まい、趣味・活動を書き込みます。
それを参加者に見えるようにして自己紹介します。
私が参加した班は、私と妻を含めて6名でした。
そのうち、4名が初参加。
1名が主催者。
1名が常連さんでした。
本の紹介に入ります。
まずは主催者の方から
①『岩合光昭×ねこ旅』
世界の猫を撮影した写真集です。
日本もありますが、主に海外の猫を撮影しているので、海外の町並みも同時に見ることができます。
猫の写真を見ることが非日常につながり、癒やされると話されていました。
続いて、居合いを趣味としている女性から
②『ダンジョニ飯1』
ゲーム的要素のあるマンガです。
主人公たちがゲーム内のモンスターを食べるという今までにない画期的な戦いだそうです。
レシピや栄養学についても書かれていて現実の調理法に応用できると話されていました。
続いて、ヨガ教室の講師の女性から
③『北緯14度』
アフリカの国セネガルを旅した2ヶ月間を描写したエッセイです。
太鼓奏者に会いに行く目的でしたが、セネガルの生活を綴るお話がメインだそうです。
続いて、私の番でした。
『妻を看取る日 』を紹介しました。
続いて、私の妻の番でした。
前回の読書会と同様に『好きになる免疫学』を紹介しました。
続いて、WEBデザイナーの男性から
⑥『思いのままに人をあやつる心理学』
交渉ごとに使える心理学を描いたマンガです。
ノンバーバルコミュニケーションなどの心理術について物語を進めながら解説しているそうです。
実践的に使えることが沢山あると話されていました。
ここまでで1時間20分ほど経過していました。
その後、主催者から席替えを実施しましょうと言われました。
メンバーのシャッフルですね。
前回からメンバーの入れ替えをくじ引きで行ない始めたそうです。
ここで私と妻は別の班に分かれました。
私の次の班は6名グループで、初参加は2名です。
居合いを趣味としている女性と同じ班になりました。
自己紹介と本の紹介をここでは同時に行ないました。
まずは、男性から
①『記者たちは海に向かった』
福島原発を取材した新聞社のノンフィクションです。
続いて、女性から
②『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』
松下幸之助さんが書かれた自己啓発本です。
続いて、女性から
③『何者』
大学生の就職活動を題材にした小説です。
心理戦の描写が緻密で面白いとのことでした。
続いて、私。
続いて、居合いの女性から2つ目のオススメ本の紹介です。
⑤『大宇宙の魔女』
SF小説で、太陽系を渡り歩く無法者の話だそうです。
続いて、女性から
⑥台湾のたびしおり
台湾旅行のガイドブックです。
この班での時間は短く、本について深く話すことはできませんでした。
その後、お昼ご飯をみんなで食べましょうということになりました。
私と妻は、居合いの女性と妻が一緒だった班の男性と4人テーブルに着席しました。
そこではプライベートなところについて情報を交換し合うという感じでした。
今回の読書会、夫婦での参加は初めてだそうです。
また、堅苦しくなく緩い感じで読書会はいつも進めているとのこと。
マンガや写真集の紹介もありで、いろいろな本が出てくるのが面白いのではないかということでした。
前回参加の読書会と比べると、主催者のカラーによって読書会の進め方や雰囲気は違うものなのだなと感じました。
2回参加しての率直な私の感想ですが、時間が短いのと話し合いが散漫になる点が気にかかりました。
これを解消するには、課題本を扱っている読書会に参加することかなと思います。
よって、次回は課題図書のある読書会に参加する予定です。