第12回 大人と子どもの交流読書会 第一部 内容 | 本人訴訟日記(以前→過払い金請求日記)

第12回 大人と子どもの交流読書会 第一部 内容

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4/23(土)第12回読書会 第一部を15:00~18:00で実施しました。

参加者は4名です。

今回も中学2年生2名が参加してくれました。

課題図書は新潮文庫『裸の王様』(開高健著)です。

パニック・裸の王様 (新潮文庫)/開高 健
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まず、近況報告をしてもらいました。

その後、読んでもらった感想を述べてもらいました。

■好きな作品だと思った。ibマッピングをしている自分の頭の中にあったことが作品内で表現されていて共感した。コンクールの審査会のラストは個人的には好きではなかった。のめりこんで読めた作品だった。

■どちらかというと現実味のないものが好きなので、途中で読み飽きてしまった。現実味がある話は読んでいて悲しくなるから。

■画塾での太郎の様子でエビガニにすごく反応するシーンやぼくが河原へ太郎を連れて行くときに、義母が「先生なら大丈夫ですよ」と言ったシーンに引っ掛か りを覚えた。投げやりすぎなのではないか?あんなに太郎ラブの人が投げやりになるものだろうか?先生にすべてお任せしますというところが、うーんとなっ た。

■「ぼく」の説明がくどい。一読すると複雑そうに見える話だが、構図や作者が伝えたいことは端的に描かれており、それだけに深みがなかった。






続いて、キャラクター分析です。



■大田太郎








■ぼく








■太郎の義母













続いて、テーマ分析です。











最後に読書会の感想を述べてもらいました。


■心に残ったのは最初は義母だったけれども、読書会に参加して思ったのは、太郎の変わりようだった。自己表現は初めは出来なかったが、素直に画が描けるよ うになっていった。太郎にも気持ちがあったのだ。それが「ぼく」によって活性化されたところはすごいと思った。自分は内気な少年で、人から言われたことを 断れないような人だったが、中学生になって周りの人間が増えたことから、このまま内気だと友達ができなくなると思って、自分の考えを人に伝えるようにし た。周りの人間が増えると、自分に合った人も割合として増えてくる。太郎が義母にも自分の気持ちを言えるようになるといいなと思う。

■人の考えは予測できないので、読書会に参加すると360度の考えが見えるので、案外面白い。半分以上は眠たかったが、楽しい。

■中学生ってそこに引っかかるのかというのがあって面白かった。

■次回の読書会は、雨月物語「菊花の約」を扱うので、そのコピーを事前に配布しておきます。現代語訳なので読めるし、短編です。




次回の課題図書は、角川文庫「雨月物語 菊花の約」(上田秋成)です。