第7回 大人と子どもの交流読書会 第一部 内容 | 本人訴訟日記(以前→過払い金請求日記)

第7回 大人と子どもの交流読書会 第一部 内容

第7回 大人と子どもの交流読書会 第一部 内容


11/29(日)第7回読書会 第一部を10:00~13:00で実施しました。

参加者は3名です。

今回は中学3年生が1名参加してくれました。

課題図書は『楢山節考』(深沢七郎著)です。

楢山節考 (新潮文庫)/深沢 七郎
¥464
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まずは自己紹介+近況報告。

続いて、各人から読んでもらった感想を簡単に話してもらいました。

「今までの課題図書のうちで、一番好きな本だった。一枚の絵を見ているようで、美しく感じた。」

「おりんがいなくなった後の辰平一家がとても心配。」

「今の日本に当てはまる話ではないか。少子高齢化の社会を今後どうするのかを考えさせてくれた。」


いつものようにキャラクター分析から入りましたが、今回は少し趣向を凝らして、ホワイトボードを使ってマッピングをしてみました。

こうした方が視覚に訴えるのでわかりやすいかなと思います。

4項目についてのマッピング図が以下です。

【おりんのキャラクター分析図】

おりん


【辰平のキャラクター分析図】

辰平


【テーマ分析図】

テーマ


【その他の分析図】

その他


今回参加してみての皆さんの感想としては、

「ホワイトボードに書いていく形式は良かった。一見すると全然関係のないことが後で結びついていくのがわかる。今回の本はかなり好きな部類に入る。無駄な文がなく、心情を理解するのに、全ての文が過不足なく役立っている感じがする。」

「同じものを読んでも解釈が人によって違うのは本当に面白い。冗談半分で、殺人一家なんて言っちゃえるのもいいかも。嫌いなキャラクターをさらに貶めて嫌いになっていくという設定を考えるのも面白かった。」

「マッピングを読書会に導入することで、人の発言を書く手間が省けたために、聞きもらしがなくなった。ただ、ホワイトボードに書く書記は逆に大変だ。ボードの導入で、落ち着いて人の話が聞けるのが良い。」

姥捨て山は実在したのか?

この点について、参加者の方々が疑問に感じていたので、少し調べてみました。

⇒姥捨て山は、長野県の千曲市にある。
⇒姥捨ての記録はない。説話としては、平安時代の大和物語が初出のものとなっている。中心になる話の形は2つある。

 ある国の殿様が、年老いて働けなくなった者を不要として山に遺棄するようにというお触れを出 す。ある家でもお触れに逆らえず泣く泣く老親を山に捨てようとするが、結局捨てることができず、密かに家の床下にかくまう。しばらくの後、隣国からいくつ かの難題が出され、解けなければ国を攻め滅ぼすと脅されるが、 それらの難題を老親の知恵によって見事に解き、隣国を退散させる。老人には長い人生の中で培われた知恵があり、それが粗末にできぬものであることを知った殿様は、お触れを撤回し、老人を大切にするようになった。

 

遠野地方で、実在していたという話がある。


昔、遠野では食い扶持を減らすため、60歳を越えた老人はこのデンデラ野へ追いやる習慣があった。
デンデラ野は墓場であり、ここに追いやられた老人は、生きていても「墓に入った故人」として扱われる。

 

しかし、老人はそのまま荒野で死んでしまうわけではない。

 

デンデラ野にはいくつかの小屋や藁ぶきの寝床があり、日中は墓立ちと称して里へ下って農作業手伝う。そして、夜になると墓へ(山へ)戻るという生活を送り、この山の一角でゆっくりと、静かに死を待っていたと言う。


wikiから参照しました。