第6回 大人と子どもの交流読書会 第二部 内容 | 本人訴訟日記(以前→過払い金請求日記)

第6回 大人と子どもの交流読書会 第二部 内容

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10/25(日) 第6回2部読書会(書籍紹介型)を14:30~16:30で実施しました。

参加メンバーは4名。

今回も常連メンバーなので、自己紹介は割愛です。

学生の参加の都合がつきませんでした。残念。

今回から、みんなの近況報告をしてもらいました。



ここから本日の書籍紹介です。


『中学校数学科授業 成功の極意』

今現在読んでいる本を持ってきました。
中学校の教科書附属教材を作成中で、授業過程を重視するテキストを作らなければならないので、この本を読む必要がありました。
書かれている内容は、授業を体系的に進めていくことが重要であるということです。

(ここで、ホワイトボードを使って、方程式や平方根や図形の角度問題について説明してくれました)

中3の一元二次方程式を解くには、中1の一元一次方程式を使って解くことが必要であり、過去にやった問題と今やっている問題がリンクしていることを説明しなければいけないということが書かれています。
中3の平方根の問題も、中1での正負の数の教える順番と連動しており、負の数=平方根の説明、大小関係、加減、乗除、四則という流れが同一であることを説明すべきだと書かれています。

図形の角度を解く問題では、補助線を引いた生徒になぜそこに補助線を引いたのか?他に解き方はないのか?を生徒から聞き出すことが重要で、子供の発言で授業を組み立てることが必要と説明されています。

以前に学習塾で教えていたときは、解法技術だけを教えればいいと考えていました。
書籍にあるような体系的な説明をしていなかったと反省しました。

(主催者コメント)

ホワイトボードを使った授業のような紹介は面白かったです。
読まなければいけない本が沢山あるそうで大変ですね。
この読書会が少しでも息抜きになるならと思います。




『やわらかな言葉と体のレッスン』

著者はインタビュアーであり、世界の武道に精通している人。
体と言葉を使ったコミュニケーションとは何かを説明している。
科学的な見方は客観的であり正しいと信じられているが、信じすぎないように気をつけるべきである。
自分の体を使って話すことができない人が存在する。
もっと心を自由にして話した方が良い。
情報化できることはその程度のものであり、自分の心の中を表現しきれないほど少ないものである。

この本を読んで、自己紹介をすらすら言える人は嘘くさいなと思った。
自己を紹介しているのではなく、自分の願望を話しているだけではないか。
人から貴方を説明したいと言われると不快だが、貴方を理解したいと言われるとうれしいものだ。
感じたことをうまく言葉にできないと思っても話していくほうがいいと思う。
だから今日は、自分の思うままに話してみようと思う。


『数学する身体』

前回に紹介した森田真生氏の本。
特に印象的なのは、チューリングという人が数学を使って人間そのものを解明しようとする試み。
彼はコンピューターという概念を初めて提唱した。
第二次世界大戦でエニグマの解読を機械を使って行った。
それによって、1年間早く戦争が終結したり、何十万人もの人たちを救うことになったと言われている。
単純な計算しか出来ないコンピューターを複雑なことができるように変えていった。
人間の心はタマネギのような物で、皮を剥いていけば何かがわかる、あるいは何もないと言うことがわかるかもしれないと考えた。
人工知能を推奨した人も彼である。
チューリングテストというものがあり、これは人間が行ってでる確率と同じ確率で人工知能ができるようになれば、人工知能=人間と言えるのではないかという考えで作られたテストである。
人間の力では解けないと思われるパズルでも、そうした難問に立ち向かう姿勢が重要だと言っている。

私が読書会に求めるものは、一冊の本を使って、その本をどんどん掘り下げていくこと。
そうすると、自分や相手のことをどんどん知っていくことができると思う。

前回の中で説明した岡潔は、数学者でありながら、問題である対象と一体化して考えるような人。
対象を実感することで、それを解いていく。

(主催者コメント)

もう伝えたくて仕方がないという気持ちが読書会のたびに強くなっているのがわかります。
数学で人生を人間を宇宙を解くというテーマは、今の学校教育に欠けていますよね。
授業の冒頭で、「これから数学を使って人間を解きます」などと言われたら子どもたちは何々?と目を輝かせることでしょう。
絵の宿題があるにもかかわらず、読書会への参加ありがとうございます。
また、その後の食事会で夜の10時まで!宿題間に合いませんね。ごめんなさい。






『美人画報』3冊

オシャレ漫画家と言われる著者。
雑誌に連載されていたものをまとめた。
著者はなりたい美人を自分の中に持っている。
外面だけの美人ではなく、内面も兼ね備えた美人で、今の時代でも通用する美人の概念である。
1999年に1冊目が出されたので、古い情報。

このエッセイを読んで、現在、自分の学習している公開マッピングで「やらなきゃ」という考えを「やりたい」に変えていきたいと思った。
著者は「やりたい」ことをしている人だが、プレッシャーで鬱になったこともある。
自分がなりたいメンター(理想像)を作っていかないといけない。

(主催者コメント)

この後で、みんなに協力してもらい、公開ibマッピングを行いましたが、参考になったでしょうか?
10分間で落としどころを探していくのは難しいですよね。
私とOYさんのマッピングで何かをつかめたならば良いと思います。



私から。

『かもめのジョナサン』


大学1年生の時に英語研究会で文学討論会があり、そこで原書を読んだ。

今やっている読書会のキャラクター分析やテーマ分析の手法はここからとった。

ネームカードを作って、討論終了後にみんなからコメントをもらった。

 

食べて生きるための手段として飛ぶのではなく、飛び方を研究することが人生の目的と考えるかもめのジョナサン。

自在に飛行をコントロールするにはどうしたらよいかを研究する毎日を送る。

しかし、群れのものたちはジョナサンを異端扱いして追放してしまう。

一人でジョナサンが飛行コントロールの練習をしていると、どこからともなくジョナサンと同じ考えをもつかごめたちが現れて、さらなる飛び方をジョナサンが学んでいく。

 


自律、自発、勤勉、親密、世代へ伝えるという人生の成長過程が描かれている。
高い段階へと自らを導いていくこと、知的欲求が生物に課せられた使命ということを訴えている。









【読書会に参加したみなさんの感想】


■今回はみんなの持ってきた本の内容が難しかった。
わからない世界だ。
理解するのに疲れた。

■難しいことをもっとわかりやすく説明できるようになりたい。
読書会を使ってそれができるようになりたい。
今回の読書会が今までで一番人と話した感があった。

■みんな優しいなあと思った。

■新メンバーが参加してくれなくて残念だった。
今回、近況報告を急遽入れてみたくなった。
今回の読書会は盛り上がって3時間かかったが、今後人数が増えた場合、時間をどうしていくか課題であると思う。